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orekiss

から素直に不思議を受

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から素直に不思議を受

言されたり、謎の“おばぁ”と遭遇したり、見知らぬ人に拝まれたりと、奇妙な出来事に事欠かないのですが、心から素直に不思議を受け入れたのは初めての体験です。

…と言うのも、私は不思議を好み、楽しみながらも半信半疑のスタンスを貫いていました。それは恐れでもあり自衛でもあります。こちらとあちらの境界線が曖昧な子どもの頃、私は目に見えない力に抗いながら生きていました。ふと力を抜いて手放せば、何かに呑み込まれる…。今にして思えば、その抵抗こそが自分を生かす原動力だったのかもしれません。


私は予言された死期を過ぎて今も生きています。とはいえ肉体は滅ばずとも、死が訪れたのは確かなのでしょう。その齢を境に、ひっそりと何かが閉じたのを感じました。あるいは憑き物が落ちたのかもしれません。生の実感を失ってからの私は、日々の平穏に感謝しながらも一抹の寂しさを抱きながら、そして感覚を否定しながら生きることになりました。

少し話が逸れましたね。そうそう、不思議な人に出会った話…

不思議なマダムとの意味深い出会い
ある日、私の職場に不思議なマダムがお客様として来られました。そして、ふとした会話の流れで「困った力を持っているの」という話になったのです。前述のとおり、そういう話は子ども時代からよく耳にしていますので、食傷している私は軽く受け流すつもりで「何か憑いていませんか?(笑)」と聞いたのです。

マダム曰く「何か憑いていると言うよりも、(自分で)人の気を溜め込みやすいのね」と。
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